このポル・ラ・カジェ・バ、には思い出があります。
7年ほど前からカンテを習い始めてティエント(ア・ミ・マーレ・アバンドネ)と出会い、昨年新人公演の選曲をしている頃にこのレトラを習いました。
素敵な曲だったので、唄い込んでいたペテネラにするかどうか迷った末、選ばなかった唄となっていました。
しかし、車移動が増えた今、マリア・バルガスの名歌唱を日々聴き続け、惚れ直しました。
やはり素敵な歌です。
『聖人君子の顔をして、あの男は街を歩く。
でもネ、心の中は女を探すことで一杯さ。
そんなことは分かっているけど、他の女に、見向きもされなかったらでもいい、私の元に必ず戻ってきて欲しい』
歌詞の内容は自分に向いてくれない想い人の心を追い求めるもの、遣る瀬無い心を切なく歌っています。
あのペテネラを想い焦がれる悲しい少年の心を連想させます。
思い通りにならない辛い恋の唄ですが、とても素敵な歌なので唄いました。
聴いて下さい。